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「新事業創出には、社内になかったピースをかき集めることが必要」|JSR株式会社

2020年からSpireteの会員企業であるJSR株式会社さんは、2011年からベンチャーキャピタルへのLP投資を始めています。そして現在は、自社にスタートアップとの協業を加速する拠点の整備も進めています。オープンイノベーションに積極的に取り組まれるJSRさんへ、今回取材をしてみました。


ーこれまでのオープンイノベーションの取り組みについて

当社では、アカデミア、スタートアップ含め、様々な形でオープンイノベーション活動を実施しています。スタートアップとの連携という視点では、2011年からベンチャーキャピタルへのLP出資を行っています。LP出資のメリットは、既存の事業領域でシナジーを生み出しそうな技術を先駆けて見つけることに加え、広く業界の動向をウォッチすることで、社内に知見のない技術やニーズに関する情報を収集できることにあると考えています。 また、2018年には四日市市の当社拠点にCentor of Materials Innovation、2021年には川崎市にJSR Bioscience and informatics R&D centerというオープンイノベーション拠点を設置しました。スタートアップを招き、当社研究開発部門との共同研究を加速する体制も整えています。





ーオープンイノベーションのパートナーの棲み分けについて

活動の目的に応じて適切なパートナリングをするよう柔軟に考えています。社内に知見が豊富な分野で、特定の技術開発や事業開発を行う場合には、自社でソーシングを行います。既存事業領域での事業立ち上げは、社内のリソースやインフラが活用できるので問題ないのですが、新事業領域では難しいことがほとんどです。社内に経験のないことをするために、社外から不足するピースを集めて組み合わせるような活動が必要なのです。


ースタートアップスタジオSpireteの役割について

様々な事業会社、大学・研究機関の研究者、外部のプロフェッショナルが集まってくる場を提供いただける点が特徴的です。また、起業前のプレシードを扱う点や、スタートアップ立ち上げや投資の経験豊富な創業者がハンズオンで事業作りに関与してもらえる点も魅力的です。


ー今後期待していること

プロジェクトの事業化への期待は勿論ありますが、それ以外に挙げるとすると、新規事業の創出活動自体を盛り上げていくことが一緒にできるといいですね。新規事業創出はうまくいかないことも多く、時間がかかるために、企業活動では既存事業の短期的成果が優先されがちです。社内の人間から社内に訴えかけるだけでは実感を持ってもらえる機会が少ないので、様々な事業会社、スタートアップを見てきたSpireteさんのような方々にも参画いただいて、新規事業創出活動から期待できることや面白さを伝えていけたらと思います。


Spireteは、企業さんのこんなニーズにお応えします
  • 「事業部で引き取れない」等の理由がある新規事業をどうにかしたい

  • 自社だけでなく、外部の異業界・異業種の人材や専門家を混合させたチームを創りたい

  • 外部からの事業アイデアや大学・研究機関の技術シーズを探索したい

  • スタートアップ創業初期に参画することで、経営人材の育成をしたい

木村さん、この度はインタビューのお時間を誠にありがとうございました!

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